コゲラの巣作り
更新日:4月6日
さて、私たちは、春の女王の飛来を待つ人々を尻目に山頂に向かいます。尾根は歩きやすく、新緑の樹々が美しく続きます。

草むらにとまっていたのは、小さいながらも羽状の触覚をもつナシモンエダシャクでしょうか。梢で鳴いているのは、メジロのようです。ヤマガラらしき姿も見えます。
山頂に近づくと、いよいよ話に聞いていた急登が迫ってきました。丁寧に積まれた丸太の階段が延々と続きます。

ひたすら登って息を整えるとき、目に入るのが瑞々しい若葉や小さな花々。春の山の醍醐味です。

山頂には、テーブルやベンチがありました。勝手に、もっと広い空間をイメージしていたので、初めて目にするその場所に新鮮な感動を覚えます。やっぱり、自分で体験しないとわからないことってたくさんありますね。

コーヒーで一息ついていたら、近くの木にコゲラがいました。高い木の枝にある穴の中に飛び込んだようです。その後、ペアと思われるもう一羽も飛んできて、何やら相談しているかのよう。

一羽が残り、木の穴をコンコン、コンコンと突きはじめました。周りの様子も気にしています。

この後、巣づくりが始まるのでしょうか。麓で待っているはずの友達のことも気になります。コゲラのペアに幸せな気持ちをもらって山頂をそっと後にしました。