自然へのラブレター(このブログの方針)
更新日:4月7日
もくじ
シークレット企画で インターネットに場所情報を載せない 環境を壊すのは大人 なんでもないものも美しい みんながレポートにしてくれました!

シークレット企画で
お山を山桜やミツバツツジがほんのりとピンクに染める季節が巡ってきました。先週末、虫が好きなメンバーを誘って、春の女神に会いに行ってきました。女神様は、某お山で天然記念物として保護されている生き物Xさんです。
彼らは都道府県によっては絶滅危惧種となっており、東京都では数十年前に絶滅しています。しかし場所によってはたくさんいるところもあって、標本にするために採集する方もいるようです(標本は販売されています)。
そこまで神経質にならなくても良いのかもしれませんが、不特定多数の方の目に入るブログなので、詳細は伏せさせていただきます。情報は公開されているので、お好きな方なら簡単に情報を見つけて見に行かれることでしょう。
インターネットに場所情報を載せない
観光地化したほうが良いのではないかという意見もあると思います。しかしそうなったら自然環境に負荷がかかる、ということは否めません。
それは高尾山の状況を見ればわかります。年間300万人が訪れる山であるということは、1日に平均すると8000人が訪れるということになります。ここでは1人の「少し」が何倍にも積み重なってしまいます。
だから高尾山には、「登山道を外れないでください」に始まり、「植物を盗掘しないでください」「花を折らないでください」などの注意書きが至る所に立てられ、また、植生を回復しようという努力がなされています(高尾山ビジターセンターが発行している「のぶすま」2022年秋号Vol.69 高尾山で起きている問題~観察マナー編~をご覧ください)。そして私たち山を楽しむ側でも、山の地図共有アプリやSNSなどで撮影場所の詳細を発信しないようにしよう、という運動が自然発生的に起きています。
環境を壊すのは大人、守るのも大人
それでも花のシーズンには、スマホを片手に「入らないでください」と書かれた看板、ロープを無視してズンズン入っていく人を見ます。ほとんどの場合が子供ではなく、残念なことに分別あるべき大人です。
そんな人を観察すると、男性も女性も、目がランランと輝いて嬉々とした表情を浮かべていることが多いです。花を撮りたい欲望に目が眩んだのか、はたまた、人に迷惑をかけてはいけないと言われ、また言い続けた人生にふと嫌気がさして、「違反」という冒険がしたくなったのかもしれません。きっと悪い人ではないのです。
日常から開放される楽しい山歩きなのに、嫌な思いをさせて申し訳ないと思いつつも、私は大人気ないので注意してしまいます。もちろん、その注意は自戒を込めて自分自身にも向いています。
上の方に咲いた花を撮ろうとして斜面に片足をかけるというのも、ついやってしまうスタイルですが、そうやってハナネコノメを撮ろうとしてコチャルメルソウを踏むという現場に出会ったことがあります。その方はとても反省なさって、アズマイチゲの咲いている場所を教えてくださいました😂
なんでもないものも美しい
コレクションしたくなる気持ち、自慢したくなる気持ちは私もよくわかりますので、私の活動では、人々のそうした心を無闇に刺激しないようにしていきたいです。ホームページやブログといった世界へ広く公開する場所では、みんなが気づかないようなもの、普通のもの、ちょっと嫌われがちなものの美を紹介していきたいです。
来年も再来年も、ずっと先の未来まで、この美しい自然をそのまま残し、あわよくば失われた環境も復活させたい。そんなふうにも思っています。

ハコベのピンク色の雄しべ
みんながレポートにしてくれました!
さて、前口上が長くなりましたが、先週の日曜日のレポートです。
そのお山は、低山ながらも急登があって、去年1人で行った時に「来年は山頂へは行くまい」と誓ったので、登山が好きな人と里山散策する人に分かれました。それぞれで、いろいろな生き物に出会え、盛りだくさんの楽しい1日を過ごしました。あまりにも楽しかったので、何も残さないのはもったいない!と、みんなにレポートをお願いしたというわけです。
それでは、どうぞごゆっくりお楽しみください :)
みんなのレポ
ちょっとだけ登ってちょっと散歩 megumiさん
コゲラの巣作り Hanaさん
山笑う Tomokoさん
